梅村みずほ議員「真意が伝わっていない」入管施設で亡くなった女性めぐる発言が物議
社会
 入管施設で亡くなったスリランカ人女性をめぐり維新議員の発言が物議を呼んでいます。

 (弁護士 5月17日)
 「事実無根のデマを流していいことにはなりません。私たちは、ご遺族を深く悲しませるデマの流布について、強く抗議いたします」

 強い口調で非難したのは、2021年3月に名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族を支援する弁護士ら。入管難民法をめぐる国会議員の「発言」に対して、事実無根だとして撤回と謝罪を求めました。その発言が次のものです。

 「よかれと思った支援者の一言が、皮肉にもウィシュマさんに“病気になれば仮釈放してもらえる”という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できません」

 日本維新の会・梅村みずほ参議院議員の発言に、議場でも疑問の声が上がりましたが、さらに5月16日の法務委員会では…。

 (梅村議員)「(亡くなった)詳細が不明なわけですから。でもハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれないし、結局死因はわからなくなっている」
 (周囲の声)「違いますよ!違いますよ!」
 (梅村議員)「ハンガーストライキとウィシュマさんの状況は違う。でも近しいかもしれない。そういったところも…」
 (周囲の声)「違う。まったくおかしい!」

 ウィシュマさんの死因は「ハンガーストライキだったのではないか?」としたのです。

 一連の発言について梅村議員は5月17日、JNNの取材に「すべての資料や映像を見たうえで発言していて、真意が伝わっていない」と話しました。

 一方、日本維新の会の藤田幹事長は「政調会長にヒアリングを行う」としています。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230517/GE00049924.shtml