スポーツ大会で、突然倒れた

西日本に暮らす44歳の女性は、6年前、あるスポーツ大会に参加しました。
知り合いからの声援に、笑顔で手を振る女性。
この写真が撮影されたあと、突然倒れました。
近くにいた人が、意識がない女性を見てすぐに心臓マッサージを開始。そして救護車に乗って駆けつけた大会関係者が、大会本部に119番を依頼。救護車にはいざという時のためにAEDが積まれていて、大会関係者はAEDを車から降ろしました。
しかしAEDが使われることはありませんでした。
119番を要請して5分後、
救急車が到着し、救急隊はAEDが必要だと判断してすぐに女性にパッドを装着。
到着から2分後、電気ショックが行われました。

しかし、脳に酸素が不足する状態が長く続いたことから、
女性には重い意識障害が残りました。
今も、寝たきりの生活が続いています。(※2019年取材当時)

AEDが使われなかった理由は「女性だから」

なぜ救護車に積まれていたAEDが、使われなかったのか。
疑問を投げかけた女性の夫に対し大会の主催者は、
「倒れていたのが女性で、駆けつけたのが男性だったから使われなかった」
と説明したということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/lifechat/post_114.html