どんな立場の人であっても、自分たちの利益に配慮するよう社会に要求するなら、理念を提示して人々の理性に訴えるかたちで主張すべきである、ということだ。

自分たちに対する配慮を社会に求めるなら、できるだけ他の立場の人にも届いて納得してもらえるような議論をしたほうがいい。また、民主主義的な社会においてはどんな立場の人であっても自分と他人を対等な存在に扱うことが求められる。そして、結局のところ、全ての人が平等に配慮される公正な社会を実現するためには、理念や理性に基づいた議論を積み重ねるほかに方法はないのである。

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