【独自】法廷内音声 SNS配信で公判中断 岡山地裁、裁判長が傍聴人に警告
7/7(金) 5:10配信
山陽新聞デジタル
岡山地裁
岡山地裁で5日にあった刑事裁判で、法廷内の音声がSNS(交流サイト)に同時配信されていたことが6日、同地裁への取材で分かった。法廷内の撮影や録音は裁判所法などに基づき原則禁止されている。岡山地裁は公判を一時中断し、傍聴人が配信したとみて確認作業を進めたが、特定には至らなかった。
配信されていたのは、偽造した運転免許証でレンタカーを借りたとして詐欺罪などに問われた被告の初公判。地裁によると、外部から情報提供があり、ツイッターの音声サービス「スペース」で被告人質問の音声が配信されているのを職員が確認した。
法廷では当時、複数人が傍聴。公判の中断後、裁判長は録音などの行為をやめるよう警告するとともに、職員はスマートフォンを持っているかを確認した上で一人一人に声かけをした。
被告の弁護人は「裁判は公開されているとはいえ、インターネット上でみだりに配信され、一種の娯楽のように捉えられるのは遺憾だ」としている。岡山地裁は「裁判に対する国民の信頼を揺るがしかねず、厳格に対処するとともに再発防止に努める」とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72aed4a1dba920a28b7a33118ff87bd6ebd39e53