今月10日にかけての大雨について福岡管区気象台と九州地方整備局はさきほど午後2時から会見を開きました。

この中で、福岡管区気象台の堤雅也気象防災情報調整官は「10日頃にかけて断続的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨警報基準を大きく上回るような大雨になるおそれがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、九州北部地方を中心に広い範囲で警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報などを発表する可能性があります。土砂災害に厳重に警戒し低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してほしい」と述べ、避難先や避難経路の確認をするとともに、土砂災害のおそれがあるところには絶対に近づかないよう呼びかけました。

一方、大雨の特別警報が出される可能性については現時点での言及は難しいとした上で、「予測資料や実況監視しながら適時判断して発表する状況になれば発表する」と述べました。

また、線状降水帯が発生する可能性についてはあす日中に大雨のピークがあることから、可能性が高まれば半日前を目安に発表することを明らかにしました。

また、九州地方整備局は「これまでの雨により、河川の水位は上昇しやすく、土砂災害のリスクが高まっている状況です。迷わず、空振りを恐れず避難行動をとってください。自治体からの情報をとりいれ、明るい時間での避難、早めの避難行動に備えてあらかじめ準備をお願いします。外出に際しては、最新の気象情報を踏まえ、警戒が必要な地域や時間帯は不要不急の外出を控えるなどの対応をお願いします」と呼びかけました。

梅雨前線の影響で、九州北部は断続的に激しい雨が降っていて特に8日から9日にかけては非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに低い土地の浸水や川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。

福岡管区気象台によりますと、九州にのびる梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になっています。

正午前までの1時間に大分県玖珠町で38.5ミリ、福岡市で31ミリの激しい雨が降りました。

九州北部では前線が来週月曜日ごろにかけて停滞するため断続的に激しい雨が降り、特にあす、あさっては非常に激しい雨が降るおそれがあります。
8日朝までの24時間に降る雨の量は、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県でいずれも120ミリと予想され、その後、9日朝までの24時間に、いずれも200ミリから300ミリの雨が降って大雨になる見込みです。

これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、今後の雨で土砂災害の危険性が高まるおそれがあります。

気象台は土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や、川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20230707/5000019536.html