若手ヤクザ28人が駆使した特殊詐欺の新手口 警察になりすまし実在する署の番号を着信通知

表容疑者は5月19日、仲間と共謀して北海道警の警察官に成り済まし、佐賀県唐津市の女性(当時75)に「あなたのキャッシュカードが詐欺事件に使われました。口座に入っているお金が、犯罪のお金かどうか調べなければならない。現金を都内のマンションに郵送する必要があります」とウソの電話をかけ、現金200万円を東京都目黒区のマンションに郵送させようとした。
数日後、警視庁が別件で表容疑者の自宅をガサ入れしたところ、押収したスマホから事件への関与が浮上。現場で待機していた警察官が、荷物を受け取ろうとした仲間を逮捕して事件が発覚した。表容疑者が指示役で、グループによる被害は少なくとも50件、総額約9400万円に上る。
最初に『関東総合通信局』を名乗る人物から電話があり、『キャッシュカードが使われ、7億円の被害が出ている』と伝える。その後、すぐに『北海道警のヒライ』という男が電話をしてきて『あなたを詐欺の容疑者とみています』と脅す。その女性の携帯電話に表示された発信元の番号は、なぜか実在する道内の警察署のものでした。どうやったらそんなことができるのか、手口を調べているところです」(捜査事情通)

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