■プーチンもゼレンスキーも戦いを止めない

 ――ロシアの軍事力についてはどう評価していますか。

 「ロシア軍が強かったか?  弱かったか?」と聞かれれば、「弱かった」と言えるかもしれません。「われわれが恐れおののいていた、あのソ連軍はどこに行ったの?」という印象は、世界中の専門家が持っていると思いますね。

 プーチン大統領からすれば、軍の幹部からの報告で、ロシア軍が侵攻すればウクライナはすぐに総崩れになり、ウクライナ人からロシア軍は花束を持って迎えられるだろうと思っていたわけです。その意味では完全な誤算です。

 ただ、私は先ほど、ロシア軍は「弱かった」という表現を使いましたが、反転攻勢をしのいでいる点などから見て、「やっぱり足腰は強い」というのが、最近の私の印象です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a70ca75145abaccd3e9ea6baffd033b68bbeaaa?page=2