二丁目食堂の子ども食堂、惜しまれ終了 最終日も300食分の焼肉など地域から多くの提供 沖縄・糸満(琉球新報)
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また復活してほしい―。糸満市立西崎小学校のすぐ隣にある「二丁目食堂」(沖縄県糸満市西崎)の子ども食堂(めんそ〜れ居場所の会主催)が7月13日、最後の日を迎えた。地域が支え、多くの子どもたちに親しまれた居場所だった。子どもたちの惜しむ声が聞こえる。

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子ども食堂は喜友名安真(やすま)さん(36)と新城安倫さん(37)の兄弟が運営した。資金は自ら集めていたが、市内の食肉卸「牛庵」から累計約200キロの肉を提供してもらうなど地域企業の応援も大きな支えだった。最終日は300食分の焼肉、「琉創キッチン康」の特製美らキャロットソバ、キッチンカーを運営する石動幸重さんのかき氷など、多くの提供があった。KRAZY BEE(クレイジービー)沖縄、味どころ田舎家、Bar YOLOなどの近隣にある飲食店も食事作りや提供、交通誘導などで協力した。

子ども食堂を始めたきっかけは、コロナ禍で黙食が始まったことだった。2022年2月から、貧困やひとり親など関係なく、来た子どもたちすべてに食事を提供した。実施は毎週木曜。当初は1回で100人も来なかったが、今では200人以上来るようになっていた。周辺校区だけでなく市外からも子どもたちが来ていたという。

喜友名さんは「子どもたちが喜んでくれればという思いで続けてこられた。手伝ってくれる人がいるからこそできることだと思う」と、地域の協力に感謝した。

二丁目食堂も8月末で閉店する予定で、現在は移転先を探している。喜友名さんは、移転先でも子ども食堂を開きたいと考えている。