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中国と軍事機密情報を共有した疑いで米海軍水兵2名を逮捕

CNN
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米海軍の水兵2人が、米軍の機密情報を中国の情報将校に送った疑いで起訴され、逮捕された。

カリフォルニア州南部地区連邦検事が木曜日に発表した声明によると、水兵の一人、魏進超は水曜日にサンディエゴ海軍基地に出勤したところを逮捕された。同基地は太平洋で最大の海軍施設のひとつである。

逮捕されたもう一人の水兵、趙文衡兵曹は、カリフォルニア州ポートフエニームのベンチュラ郡海軍基地で働いていた。

魏に対する起訴状は木曜日に公開され、趙に対する起訴とは別のものである。カリフォルニア州南部地区連邦検事局の声明によると、魏は木曜日に連邦裁判所に初めて出廷し、連邦弁護人が魏に代わって無罪を主張したという。

司法省のマット・オルソン司法次官補(国家安全保障担当)は木曜日の記者会見で、「今回の告発は、わが国の国防にとって重要な情報をいかなる手段を使ってでも入手し、それを自分たちに有利なように利用しようという(中華人民共和国の)決意を示すものだ」と述べた。

検察によれば、USSエセックスで機械工の航海士として勤務していたウェイ容疑者は、2022年2月から中国の情報将校と「ハンドラー/アセット」関係を結んだとされる。機械工の航海士はエンジニアの一種で、船の機器の操作、保守、修理を担当する。

起訴状によれば、この取り決めの一環として、魏はエセックスや他の海軍艦船の写真やビデオを中国将校に送り、艦船のレイアウトや兵器システムに関する技術的、機械的なマニュアルを何十冊も送ったという。その見返りとして、魏は数千ドルを受け取ったとされている。

起訴状によれば、魏はこの間に米国市民権を取得しており、中国情報部員は2022年5月18日に魏の市民権取得を祝福したとされている。

魏が中国将校に送ったとされる情報の多くは、アクセス制限のある海軍のコンピューター・システムに保存されており、魏はセキュリティ・クリアランスを持っていたためアクセスすることができた。

一方、趙被告に対する起訴状では、趙被告は2021年8月から2023年5月にかけて、インド太平洋における大規模な軍事演習の作戦計画など、米軍の機密情報を海洋経済研究者を装った人物に提供したとされている。起訴状によれば、その人物は実際には中国の情報将校だったという。

https://amp.cnn.com/cnn/2023/08/03/politics/navy-sailors-arrested-military-information-china/index.html