暑すぎて…朝鮮出兵由来の盆踊り「想夫恋」、熱中症懸念し今年は中止 薩摩川内 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
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鹿児島県薩摩川内市久見崎町に伝わる盆踊り「想夫恋(そうふれん)」の保存会は、16日に予定していた今年の踊りの中止を決めた。踊り手の女性たちの高齢化が進む中、猛暑が続き熱中症などのリスクがあると判断した。

想夫恋は県指定の無形民俗文化財。久見崎は16世紀末に島津義弘が1万余りの兵を率いて朝鮮に出兵した地で、帰らなかった夫や子供を悼んで始まったとされる。毎年8月16日、屋外で地元女性たちが黒頭巾に男物の紋付き羽織姿で踊る。

2020年から新型コロナウイルスの影響で中止され、今年は4年ぶりに開催予定だった。踊り手11人は60、70歳代が中心で、1日の保存会の役員会では熱中症を心配する声が出たという。砂嶽明美会長(73)は「伝統を途絶えさせないよう、後継者育成など来年度以降のための策を考えたい」と話した。