情報BOX:ウクライナ産穀物、中東欧の輸入禁止が与える影響
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-easteurope-grains-idJPKBN2ZK0GM?
ロシアは7月、1年前に成立した黒海沿岸の港湾経由でウクライナ産穀物を安全に輸出することを認める合意から離脱した。ウクライナはそれ以降、欧州連合(EU)経由の代替ルートに完全に依存している。
これを受けてEU本部は、ウクライナ支援とEU東部の加盟5カ国の要望とのバランスを取るべく奔走している。東部5カ国は、自国市場を保護するため、ウクライナ産穀物の輸入禁止措置を少なくとも2023年末まで延長することを求めているからだ。
ウクライナ近隣の5カ国、つまりブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの農家を守るための現行の輸入禁止措置は、9月15日に失効することになっている。
ロシアは黒海穀物合意から離脱して数週間、ウクライナにとって船舶による輸出ルートとして最後に残されたドナウ川沿いの内陸港湾インフラへの攻撃を続けている。EUに対しては、近隣諸国への穀物輸出の再開に向けたプレッシャーがさらに高まっている。
中東欧5カ国における一時的な輸入禁止措置が、ウクライナ産穀物の輸出、そして他の輸出先への輸送にどのような影響を与えているか、詳しく見ていこう。
ウクライナ産穀物はEUによる関税を免除されており、各国の国内産穀物よりも割安になっている。
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(おわり)