共産党の苦境が続いている。4月の統一地方選で退潮傾向が鮮明となったことに加え、他の野党との共闘に見通しが立たず、孤立を深めているためだ。
来年1月の党大会に向け組織の立て直しに取り組むが、道のりは険しい。

 「長期にわたる党勢の後退から前進に転じることに成功していない」

 志位委員長は7月25日の記者会見で、党の現状についてこう述べ、危機感をあらわにした。
 共産は統一選の道府県議選、政令市議選、区市町村議選で計135議席減らした。
2021年衆院選も公示前から2議席減、22年参院選も2議席減と、後退に歯止めがかかっていない。
党員は1980年代に40万人を超えたが、今年1月時点で約26万人まで落ち込んだ。

 党勢回復に向け、次期衆院選での野党共闘を進めたい考えだが、見通しは明るくない。
共産が、選挙区選で相互に応援しあう選挙協力を求めているのに対し、
野党第1党の立民は選挙区での競合を避けるための候補者調整にとどめるべきだとの立場で、開きがある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/267e4abf8945c707e70f63c5f6d0bd433e93d169