オーストリア・ニーダーエスターライヒ州の都市クレムス・アン・デア・ドナウにあるスーパーマーケットで、店長がバナナの袋の中に体長4インチ(約10cm)で体色が赤と黒のクモがいるのを発見しました。

このクモは、「バナナグモ」や「ブラジル徘徊グモ」と呼ばれることもある、主に南米北部に生息する「Phoneutria」で、特に毒が強いことで知られています。かまれると低体温症、かすみ目、けいれんのほか、場合によっては持続勃起症を発症することがあるとのこと。持続勃起症は性的欲求や興奮状態とは無関係に4時間以上勃起が続いてしまう症状で、治療しないと勃起不全になる可能性があります。

店からの通報を受けて駆除業者が呼ばれ、Phoneutriaが好むバナナの箱には封印がなされました。なお、肝心のPhoneutriaの姿は見つからず、店は休業状態となっています。スーパーを運営するレーヴェリテールグループは清掃と消毒を行い、来週から営業を再開予定だと述べています。

Phoneutriaは好物であるバナナの房に隠れたまま運ばれ、他国で見つかる事例がたまに報告されていて、2014年にはイギリスのスーパーマーケット・ウェイトローズから配達されたバナナの袋の中にいたのが見つかっています。https://news.livedoor.com/article/detail/24810027/