体が違う、パワーが違う、スイングが違う。

 4年ぶりに甲子園に帰ってきた花巻東。チームスタイルの変化にただただ驚く。

「おかげさまでメジャーリーグを見る機会が増えてきておりまして、(菊池)雄星や大谷(翔平)もそうですけど、先輩らが情報をくれますので、私自身、考え方が変わりました。
私も若い頃はゴロ打てと言ってきましたけど、(メジャーは)全く考え方が違うので、振る意識を持つようにしています」

花巻東の変化。それは指揮官の佐々木洋自身の言葉にあるメジャー化だ。

 かつての花巻東といえば、チームにカット打法を得意とする選手がいたり、右投げ左打ちの小技の効いた打者が並んだりしていた。
バッターボックス内で動き、投手を揺さぶる……10年前にベスト4に進出した時は、そんな“高校野球”らしいチームだった。

 同高OBの菊池や大谷がメジャーリーグに挑戦。2021年には揃ってオールスターに選出された。彼らの活躍を見つめる一方で、伝わってくる日本の野球との違い。
彼らの言葉や情報が佐々木の野球観を変えた。

https://number.bunshun.jp/articles/-/858487?page=2