大阪府堺市の書店で万引きをしたとして逮捕された市立小学校の教頭が、「以前にも万引きをした」と話していることが分かりました。さらに、教頭が4月に万引きしたことを知りながら、小学校の校長は市の教育委員会に報告していなかったということです。教頭は、22日付で懲戒免職となりました。

 堺市立小学校の男性教頭(43)は7月28日、堺市南区の書店で参考書1冊を盗んだ疑いで、現行犯逮捕されました。教頭はその後、処分保留で釈放され、警察による任意の捜査が続いています。

 堺市によりますと、教頭は教育委員会の聞き取りに対し、「今年4月に和泉市内の量販店で、7月中旬には(現行犯逮捕された)堺市南区の書店で万引きをした」と話していたことがわかりました。

 さらに、教頭は今年4月、和泉市内の量販店で万引きした際に、警察から事情聴取を受け、教頭の上司にあたる小学校の校長(48)が身元引受人になっていましたが、校長は教育委員会に報告していなかったということです。

 教育委員会の聞き取りに対し、男性校長は、「教頭が泣きながら『絶対にもう二度としません』と話したため、様子を見ていこうと判断し、報告していなかった」と話しているということです。

 堺市は22日付で、教頭を懲戒免職処分に、校長を懲戒戒告処分としました。

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