夏の甲子園大会で23日午後に決勝を戦う仙台育英(宮城)と慶応(神奈川)は地方大会前、甲子園決勝での対戦を誓い、ここまで勝ち上がってきた。かつて、仙台育英がユニホームを変更する際、慶応のデザインを取り入れたことなどが縁で、練習試合を重ねてきた両校。今春の選抜でも対戦し、接戦を演じた選手たちは、特別な思いを胸に決勝に臨む。(高田悠介)
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その理由は仙台育英を運営する仙台育英学園の加藤雄彦理事長(65)の存在が大きい。
同学園などによると、加藤理事長は慶応中、慶応高、慶応大の出身で、学園に就職すると1985年頃、ユニホーム変更の話が持ち上がった際に母校のデザインを提案。慶応側に許可を取り、模したユニホームにしたという。 そうした縁もあり、両校は年に1度のペースで練習試合をするなど交流を深めてきた。両校は春の選抜でも対戦。延長10回タイブレイクの末、2―1で仙台育英が勝った。今夏の地方大会直前の練習試合でも4―2で再び仙台育英が制した。