事故初期には大気中に放出された放射性物質は風で太平洋上空に拡散し、海面に沈着した。
 初期段階(11年3~4月)での海洋環境への推定放出量をまとめており、大気からの沈着はセシウム137で5~11ペタベクレル(ペタは1000兆)、ヨウ素131で57~100ペタベクレルに上る。
 このほかに2号機の外のトレンチ(地下道)から高濃度汚染水が漏れて直接、海に放出されたという。
 この報告書は13年までに原発沿岸水域の濃度は事故前の水準に戻ったと記す。

 福島県漁連によれば19年度以降、自主検査する漁獲物の99%超は放射能濃度が検出できないほど低い。

原発処理水の海洋放出が「二重の加害」と言われる理由 東京電力に今問わなければならないこととは
https://www.tokyo-np.co.jp/article/272364