富士山噴火したら…専門家「逃げるのは徒歩や自転車で」、ハワイ山火事では車渋滞

富士山噴火時の避難計画が3月に見直されたことを受けて、山梨県富士吉田市で3日、「富士山噴火を知る」をテーマにパネルディスカッションが行われた。計画内容について市民への周知を図る目的で、県富士山科学研究所の藤井敏嗣所長や堀内茂市長らがパネリストとして登壇した。

新たな避難計画では、車両による渋滞を避けるため「噴火後に徒歩避難」が原則となった。噴火口の予測は難しい上、勾配の緩やかな市街地を流れる溶岩流は徒歩と変わらない速さと想定されるためだ。

藤井所長は、8月に米ハワイ州マウイ島で発生した山火事などで、車両渋滞による逃げ遅れが生じたと指摘。別の専門家は「渋滞回避が目的なので、自転車での避難は可能」とも語った。

地元の男子高校生からは「普段から必要な備えは何か」と尋ねられたのに対し、藤井所長は「噴火を正しく知り、主体的な行動をとれるようになることが重要だ」と語った。

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