中国不動産不況の衝撃 マネー流出も【中国経済コラム】

「中国の不動産問題のフェーズが変わった」

中国経済に詳しいエコノミストの言葉です。今、中国の不動産不況が世界の金融市場にも悪影響を及ぼし始めています。不動産大手の経営悪化は地方の財政問題にも飛び火し、中国政府が恐れていたマネー流出も起きています。(中国総局記者 下村直人)
不動産最大手もついに…
冒頭の「フェーズが変わった」との言葉のきっかけになったのは中国の不動産最大手「碧桂園」が8月初旬に一部の債券の利払いを先送りしたことでした。

「碧桂園」はこれまであまり名の通った会社ではありませんでした。
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経営危機に陥っている不動産大手「恒大グループ」はサッカーチームの運営やEV=電気自動車の製造など、“派手に”多角化を進めてきたこともあり、知名度がありました。

これに対して「碧桂園」は国内の地方都市の開発などを中心に成長してきた会社なだけに、これまで国際ニュースの話題になることがあまりなかったのです。

しかし、今や「碧桂園」は世界でニュースの中心に躍り出ています。

英語名「Country Garden」は欧米メディアでも頻繁にとりあげられ、アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は「Country Gardenが新たな懸念をもたらしている」などと伝えています。

2023年8月30日に発表した中間決算では489億人民元、日本円で9800億円の最終赤字に陥り、会社は「今後も業績が悪化し続ければ、デフォルト=債務不履行に陥る可能性がある」と投資家に脅しともとれるようなメッセージを送りました。

詳細はソースで

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230915/amp/k10014195361000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230915/K10014195361_2309151510_0915151259_01_04.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230915/K10014195361_2309151350_0915135107_01_05.jpg