【パリ時事】ウクライナのマリャル国防次官は、同国軍がロシアによる侵攻への反転攻勢で前進を続け、東部ドネツク州中部のオピトネ村を一部解放したと明らかにした。

 ウクライナ国営通信が11日伝えた。同国軍は南部ザポロジエ州でも前進を続けている。

 ドネツク州では10日、ロシアが多連装ロケットシステムで住宅を攻撃し、民間人の男性が犠牲となった。ザポロジエ州や東部ドニエプロペトロフスク州では11日未明にかけて無人機12機が飛来したが、ウクライナ軍の対空ミサイルで撃墜された。

 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は10日の英BBCテレビで、ウクライナ軍は「着実に前進」しており、反転攻勢の成否を判断するのは「時期尚早だ」と主張。ただ、ウクライナでは秋に雨がちとなり、冬にかけて気温も下がるため、戦闘に適した天候の期間は「約30~45日」しか残っていないとも指摘した。

 これに対しウクライナ軍幹部は、秋以降も反転攻勢を継続すると強調。ゼレンスキー大統領は英誌エコノミストに「長期戦に備える必要がある」と述べた。

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