再来年の大阪・関西万博で海外パビリオンの建設の準備が遅れている問題について、ゼネコンなどで作る「日本建設業連合会」の宮本洋一会長は、建設のタイプを問わず、各国に早期の発注を求める考えを強調しました。

日本建設業連合会の宮本会長は、22日の定例の記者会見で、海外パビリオンの準備の遅れについて「発注者からきちんとした設計図、適正な金額や工期が示されてはじめて受注の検討に入るが、必要な情報の提示がないため、建設会社は、受注の可否の検討に至っていない」と述べ、現状では工事のスケジュールを見通せる状況ではないという認識を示しました。

海外パビリオンをめぐっては、実施主体の博覧会協会が準備を加速させるため、各国が自前で建設する「タイプA」と呼ばれる方式とは別に、組み立て式の箱形の建物を協会が建て、内装や外装のデザインなどは各国に委ねる「タイプX」と呼ばれる方式を提示しています。

これについて宮本会長は、「タイプAであれXであれ、早急に作るものを決めたうえで精度の高い設計と予算の裏付けのある発注を一日も早くしてもらいたい」と述べ、建設のタイプを問わず、各国に早期の発注を求める考えを強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230922/2000078111.html