「韓国型リーパー」と呼ばれる「中高度偵察用無人航空機(MUAV)」事業の議論が始まってから18年目、ようやく量産に入ることになった。開発中に核心装置にエラーが生じるなどして日程が数回延期された事業が、初めて本軌道に乗ったのだ。防衛事業庁は監視・偵察能力を画期的に向上させる中高度偵察用無人航空機(MUAV)の量産事業に着手したと25日、明らかにした。

防衛事業庁は25日、「大韓航空航空技術研究院で合同参謀本部、空軍、国防科学研究所(ADD)など関係機関が参加した中、MUAV量産事業着手会議を前日(24日)からこの日まで2日間開催した」とし「量産を通じて空軍に順次引き渡す予定」と明らかにした。

全長13メートル、全幅26メートルの大きさのこのMUAVは高度6-13キロ上空で100キロ離れた目標地点の高解像度映像を取得できる。この機種は監視・偵察だけでなく攻撃用としても活用可能で、国産対戦車ミサイル「天剣(チョンゴム)」などが装着される見込みだ。

特に空軍のMUAVは「空の暗殺者」と呼ばれる米国の「MQ-9リーパー」と比較しても性能が劣らない。1200馬力ターボプロップエンジンはリーパーの900馬力エンジンを上回り、作戦遂行時間も24時間と、リーパーの14時間よりも長い。リーパーよりも重い武装で長く空中で作戦が可能ということだ。米国は武装したリーパーを2018年に過激派組織「イスラム国(IS)」の指導者アブ・バクル・アル・バグダディの暗殺に、2020年1月にはイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の暗殺に投入している。


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