2025年大阪・関西万博で各国の出展準備が遅れる中、中国の積極姿勢が目立っている。海外パビリオンでは最大規模の用地を確保し、起工式には政府高官も出席した。
経済成長の勢いに陰りが見えているが、万博で中国のイメージを向上させる狙いとみられる。35年の万博の招致につなげる思惑も見え隠れする。
(南部さやか、北京 山下福太郎)

◼パビリオンに力

「中国パビリオンが大阪万博において最も美しい『中国の名刺』となるよう努力する」。
万博会場となる大阪市の夢洲(ゆめしま)で2日に開かれた起工式で、中国国際貿易促進委員会の任鴻斌(レンホンビン)会長は力を込めた。

中国パビリオンは万博会場のシンボルとなる環状の大屋根(リング)内の中心部にあり、敷地面積は約3500平方メートルと海外パビリオンとしては最大規模だ。
外観は中国古代の書物「竹簡」をモチーフにしており、「中国の影響力を持続的に拡大し、中国の風格、精神、力量を世界に示す」(国貿促報道官)という。

参加国が自前で建てる「タイプA」を予定する55か国の中で、2日までに着工したのはシンガポールなど3か国のみで建設の遅れが目立つ。
万博招致を担当した経団連関係者は「日中関係が依然厳しい中でも、万博での中国の姿勢は前向きだ」と話す。

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[読売新聞]
2024年2月4日(日) 16:55