■いらないときは支払わなくてよいのか?

では、もし客がそのお通しを必要としなかった場合、料金を支払わなくてもよいのでしょうか。この問題に対する答えは、以下のようないくつかのシナリオに分けて考える必要があります。

◆店側が事前にお通しの料金について明示していた場合
客は入店や着席の行為をもってその料金の支払いに同意したとみなされます。そのため、例え食べなかったとしても、料金を支払う必要があります。

◆料金について何の説明もなかった場合
客はその料金を支払う義務はありません。ただし、料理を食べてしまった場合は、状況が変わります。食べた後で料金について知らされた場合、客は不当利得返還の原則に基づき、その料金を支払わなければならない可能性があります。

■不明なときは箸をつける前に確認することが重要

居酒屋のお通し料金は、店側があらかじめ提供条件を明示しているかどうかがポイントです。事前に料金が明示されていれば、客はその支払いに同意したとみなされ、事前に何の説明もなければ、料金の支払いを拒むことができます。

とはいえ、このような状況を避けるためには、入店時や注文時に料金について確認することが重要です。もし不要であればその旨を伝えてみると、課金されない店舗もあるようなので、まずは店側に聞いてみるようにするのがよいでしょう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d0162c9951d8dd21ea4806859e42bdca5c9182