為替週間見通し:ドルは底堅い値動きか、日本のインフレ鈍化にらみ152円トライの可能性

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【来週の見通し】

■ドルは底堅い値動きか、日本のインフレ鈍化にらみ152円トライの可能性

来週のドル・円は底堅い値動きか。2月27日発表予定の日本の1月コアCPIについて、先行指標とみられる東京都区部のコアCPIは+2%を割り込んでおり、全国コアCPIの伸び率は前年比+2.3%を下回る可能性がある。

日本の1月消費者物価コア指数(CPI)の伸び率は鈍化が見込まれ、日本銀行による金融緩和継続への期待が高まっている。米国の早期利下げ観測は後退しており、ドルは下げづらいだろう。

日銀は賃金上昇を伴う物価目標2%が実現できればマイナス金利を解除し、段階的な金融引き締めに転換することを検討している。

しかし、現時点では日銀植田総裁などはマイナス金利解除後の利上げには慎重であり、緩和的な金融環境を維持する見通し。

一方、2月29日発表の米1月コアPCE価格指数は前年比+2.8%と、前回実績の+2.9%を下回る見通し。ただ、物価目標の2%を依然として上回っており、ドルは売りづらいだろう。

日本の低調なCPIを受けた円売り、米インフレ高止まりで、ドル・円相場は150円台で底堅い値動きが予想される。

日本政府が強い表現で円安をけん制しなければ、ドル・円は152円レベルを試す場面も想定したい。