https://note.com/beatangel/n/ndb3ceb220578


優しい男性はモテるのか?

モテない。これはそもそも論として「何を優しさとするか?その優しさを人間は客観的に評価出来るのか?」という問題もある。

そこで2014年に研究者は優しさを「自己概念の重要な側面を理解し、評価し、サポートし、関係にリソースを投資する意欲があることを示す可能性のある特性」と定義することで評価しようとした。分かりやすく雑に言えば優しを「相手の人間性を見てよく理解しようとし関係に積極的に献身する姿勢」と定義したということであり、これは心理学では「反応性」とも呼ばれている。

研究者は女性を優しいと認識した男性は「魅力的」だと感じ性的興奮が高まることが確認されたが、女性は男性を優しいと認識しても特に魅力的にも思わないし性的興奮も起きないことが確認された。というより微妙に悪化すらしている。要は「男性は優しい女性が好きだが、女性は別に優しい男性が好きではないし嫌いよりの可能性すらあり得る」ということだ。

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167214543879

更に関連してトレイシーとビールによる研究では女性は笑顔で幸福な男性を「ないな」と感じ、プライドや恥を示す男性を「あり」と感じることも判明した。

https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fa0022902

更に更に関連して「謙虚」「正直」は優しさと近しい距離にある概念であり、また「傲慢」は優しさと反対の概念と言えるが、「イジメっ子は非イジメっ子よりセックスの機会を得ているが、それを別ける性格特性は何か?」を調べた研究では、正直さと謙虚さの低く傲慢度が高い青年はイジメを起こしてモテまくるが、正直さと謙虚さの高い青年はセックスの機会が乏しくなることが確認された。

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167214543879

要するにインターネットでは「優しい男性に女性がコミットしない理由は、その自称優しい男性が本当は優しくない(貴方の言う優しさは弱さ)」といわれがちだが、科学的には「男性の優しさは女性には全く評価されないし否定的に評価されてすらいる」ということだ。


(中略)


恐らくこの説明に対して「いやそれは極端な事例過ぎない?」と貴方は思った事だろうが、それこそ暴力性はその発露が如何なる形で行われようとモテに結び付く証である。因みにこれでもモニョる方の為に犯罪未満の暴力性の発露として(比較的納得する方が多そうな)イジメを例にあげても、いじめっ子はモテる事およびイジメ行為自体がモテに結び付いてることは確認されている。

他者を虐めるという行動傾向が単に不適応的な社会的行動を表すだけでなく、実際に加害者に生じる性的機会という点で利益をもたらす可能性があるという仮説を検証した研究がある。研究者は青年 (N = 334) と大学生 (N = 144) からなる 2 つの別々のサンプルを検査し、いじめ行為の継続、性的活動や交際の有無、交際を始めた年齢、交際したパートナーの数などを調査し、同時に他の学生からの参加者の好感度及び自己評価も調査したところ、イジメは魅力や年齢や人気などの共通分散とは独立した性的機会の予測因子であること発見した。繰り返すがイジメっ子の魅力や年齢や人気に関係なく…である。

https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1474704915613909