【マニラ=志賀優一】フィリピンで前政権の路線修正を進めるマルコス大統領にドゥテルテ前大統領が反発を強めている。地盤である南部ミンダナオ地方の独立案を持ち出し現政権に揺さぶりをかける。有力な政治ファミリーであるマルコス家とドゥテルテ家の対立はフィリピン政治の波乱要因として2028年の次期大統領選にも影を落とす。

ドゥテルテ氏は1月末、ミンダナオ独立に向けた署名活動を始める方針を示した。表舞台に出る...

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM120N10S4A210C2000000/