1936年2月26日未明、陸軍の青年将校ら約1500人が「昭和維新」と称して当時の岡田啓介首相らを襲撃。
高橋是清・大蔵大臣や斎藤実・内大臣らを殺害し、首相官邸など首都中枢部を29日まで占拠した。

当時の日本は中国大陸に進出する一方、国際連盟脱退で孤立し国内では農村部などが疲弊して貧富の格差が拡大していた。
決起した青年将校は天皇親政を目指す「皇道派」の尉官クラスで、20~30歳代が中心。政財界などの指導者らは腐敗しているとして一掃し、
逼塞(ひっそく)状況を打破することが狙いだった。しかし昭和天皇と周辺の強いリーダーシップで、29日に反乱部隊が原隊復帰するなどして事件は収束した。

https://bizgate.nikkei.com/article/DGXZQOLM217WX021022024000000