日本が「"自称"民主主義国家」なのがよくわかる…ユダヤ人哲学者が見た、日本とナチスドイツの共通点
https://news.yahoo.co.jp/articles/69620b992a0f012a091e57aedb4ef23849e2a577

日本は本当に「民主主義国家」なのだろうか。比較文学者の大嶋仁さんは
「ユダヤ人哲学者のポパーは『反証可能性』を説いた。ところが今の日本は、団結を重んじ、
満場一致の拍手喝采で終わる会合ばかりだ。これは全体主義で、民主主義とは言えない」という――。

■ポパーの「反証可能性」「アドホック」
 初めてカール・ポパーの名前を聞いたのは大学生の時だ。広い教室に受講者はわずか。
若い先生が熱心にこの革新的な哲学者について語っていた。
 その頃、ポパーはまだ日本では知られていなかった。翻訳書も出ていたかどうか。
先生の声が「反証可能性」「アドホック」などの言葉を繰り返していた。
その時はピンと来なかったが、今になってなるほどと思う。
 大学の講義とはそんなものだ。興味が湧かないでいる場合でも、無意識のほうが反応して、
大事そうな言葉を記憶の貯蔵庫にしまい込む。そして必要な時が来ると、鮮明なイメージとともに蘇る。
 アドホックといえば、そういう名のカフェがあった。場所は覚えていないが、
妙な名前のカフェだと思ったものだ。店主はこの言葉の意味がわかっていただろうか。
 アドホックは「その場しのぎ」のことだ。「コーヒーを喉に流し込みたい」ととりあえず入ってみるカフェがアドホック? 
だが、そんなことは店主にはどうでもよく、音の響きが気に入っただけなのだろう。

■今のメディアは統制しなくても統制されている
 「その場しのぎ」といえば、政治家の発言にはそれしかない。これでは国民がそっぽを向くのも無理はない。
しかしもっと深刻なのは、それを追及しようとしないメディアだ。メディアはその場しのぎであってはならない。
 振り返ってみると、戦前のメディアにはそれなりに力があったのではないか。戦時は言論統制が厳しかったというが、
統制が必要なほどに言論が自由活発だったということではないのか。今のメディアは統制しなくても統制されている。
それほどに、エネルギーがない。
 エネルギーがないとは、秩序崩壊が進んでいるということである。とはいえ、既存の秩序が崩れていくとき、
必ず新たに何かが生まれつつあると考えることもできる。賢明な指導者なら、
その動きを察知してそこから新秩序を育てあげようとするだろう。それができる人がいないのが今の日本である。

日本人さん反発
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