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「コロナ明け旅行熱が高まっている」タイからの旅行客に期待大…日本へのリピーター客7割超 自治体が呼び込みに躍起
タイからの訪日客にいま、期待が寄せられています。タイ人にとっての日本の魅力とは?観光の現場を取材しました。
観光バスから降りてきたのは、タイの旅行業者たち。近畿経済産業局がツアーを企画したもので、来年の万博にタイからの観光客を呼び込むことが狙いです。
(タイの旅行業者)「タイ人にとって日本はもう一つのタイの県というぐらい好きなので、人によっては毎月、日本に旅行する人がいるぐらい。ナンカイモ!ナンカイモ!」
取材した日、最初に向かった先は、京都府南部にある和束町です。町長自ら、町の魅力をアピールします。
(京都府和束町 馬場正実町長)「小さな町でもこういったことができるのは面白いと思います。観光というより体験という考え方ですね」
和束町は京都府最大のお茶の産地で、タイの観光客の間でも訪れたことがある人はまだ少ないといいます。
(参加者)「日本は65歳以上の人口が多いと言っていたが、お茶を飲む人の平均年齢は?」
(茶園の人)「平均年齢…?」
独特な質問に苦戦しつつも、インバウンドを呼び込もうと、町一丸となってPRします。
体験ツアーを好むタイの人に向け、用意したのは「抹茶アート」日本に50回以上訪れているという男性も初めての体験だったようです。
(参加したタイ人)「実際にツアーに組み込める体験だと思います」
続いてやって来たのは奈良駅近くにある墨作りの工房。伝統産業である「奈良墨」を使った習字を体験します。工房の墨匠が書いた見本を真似しながら、真剣な面持ちで一筆ずつ書いていきます。日本の伝統文化を体験してもらうツアーはタイ人には受け入れられたのでしょうか?
(タイの旅行業者)「きょうはとても楽しかったです、(このツアーは)タイ人には本当に人気になります。(タイ人は)他の観光客があまり行かない場所に行きたいです。だから今回は本当に良い機会です」
ツアーを企画した担当者は…
(近畿経済産業局・投資交流促進課 三浦佳子課長)「リピーター率が7割を超えている国なので、特に都心部以外を知ってもらうことに向こうにもニーズがあって、コロナが明けて旅行熱が高まっているというのと親日っていうので、これから増えていくのを我々は期待しています」
タイからの訪日客は年々増加していて、2019年には6年前の約3倍に。コロナ禍で一時期は減ったものの、去年はコロナ前の7割以上まで急回復していたのです。
関空の出発ターミナルを訪れると、これからバンコクへ向かう人々の列ができていました。タイ人観光客の姿もありますが、みなさん日本でどんな旅行を楽しまれたのでしょうか。話を聞いてみました。
「(Q日本にはこれまでに何回来た?)5回以上は来ています」
相当なリピーターだというご夫婦。今回の旅行では特別な体験をしたそうで…。
「(Q何か特別な体験はした?)大阪マラソン」
ほかにも和牛の焼肉を楽しんだり、黒門市場で海鮮を味わったり日本グルメを満喫したそうです。
「(Qどうして日本に何度も旅行に?)日本人とタイ人は気質が似ているし、日本は個人旅行でも安全だし、仕事で来る際も航空券を買えば簡単に来られるというのが良いですね。ビザ無しで来られますしね、フリービザ」
2013年以降、タイ人は15日以内であればビザ無しで日本に滞在できるようになり、日本はより身近な観光地になったといいます。
「(Qまた日本に来たい?)YES!年に2回は来たいですね」
こちらの女性は3回目の日本旅行。毎回大阪を訪れているそうで。
(タイ人観光客)「(Qなぜ大阪・日本に何度も?)ユニバーサル(スタジオ・ジャパン)。(Qいま日本円は他の通貨と比べてずいぶん安くなっていますが、旅行者としては良い感じ?)良い感じですね、だからお買い物が楽しかった。(Qお買い物に使った金額は?)約40万円です」
円安の影響で、いままでより奮発してブランド品などの買い物を楽しむことができたそうです。
「(Q円安でタイの人は日本に来やすくなっていますか?)YESYESYES」