福岡市の中学校で、男性教諭からいわれのない暴行や叱責を受けるなどしてPTSDを発症し、不登校になったとして、男子生徒とその母親が、福岡市に損害賠償を求める訴えを起こすことがわかりました。

原告側の弁護士によりますと、福岡市内の中学校に通う中学1年の男子生徒は去年10月、休み時間中に自分の机の上に置かれていた「招待状」と書かれたチラシを大切な書類だと思い、教卓に届けました。教卓で授業の準備をしていた30代の男性教諭は、そのチラシを見て激昂し、生徒の首を掴んで階段の踊り場に放り投げる暴行を加えた上、30分間にわたって大声で叱責したということです。

原告側の弁護士は、中学校の校長についても教育委員会に虚偽の報告をし、教諭に対する処分権限を行使しなかったとしています。

男子生徒と母親は、▽男子生徒が男性教諭からの暴行で全治10日のけがをしたほか、▽その後の学校側の対応によりPTSD=心的外傷後ストレス障害を発症し不登校になったとして、福岡市に慰謝料など約550万円の支払いを求めるということです。福岡市教育委員会は、男性教諭の暴行と叱責を事実確認していて、この事実については「不適切だった」とコメントしています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1032666