本日15日、立山黒部アルペンルートが全線開通されました。名所である雪の大谷の雪の壁の高さは、昨年より高い14メートルと発表されました。
一方、山ではこの先、荒れた天気や雪となる日もある見込みです。絶景を望むためにも、最新の気象情報を確認して、柔軟な計画を立てることをお勧めします。

今年の雪の大谷の壁の高さは14メートルで、過去10年平均の16.2メートルよりは低くなりましたが、昨年より1メートル高くなりました。

今年は記録的な暖冬となり、冬型の気圧配置になる日が少なかったため、立山周辺でも降雪量が平年より少なく、雪の壁の高さも平年より低くなったと見られます。

一方、昨年は、冬の間は風の弱い冬型が多く、雪雲が立山まで流れ込みにくくなったことに加え、3月以降の記録的な高温で雪解けの時期が早まったことで、雪の大谷の壁の高さは2016年などと並んで最も低い13メートルとなりました。
今年は、2月以降、低気圧や前線の影響を受けやすく、立山など標高の高い山では雪となったことや、3月になって強い寒気が流れ込むようになり、北アルプスなど高い山では3月以降も積雪が増えた所もあります。
雪解けのスピードも昨年より遅かったことなどから、昨年よりは立山周辺の積雪が多く、雪の大谷の壁の高さも昨年よりは高くなったと考えられます。
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