さて私が従前からきわめて注目していたのは、2023年9月に結成された日本保守党の公認を受けた飯山陽(あかり)氏の得票動向である。
結果、同党公認の飯山氏の得票は24,264票で4位に終わった。

 日本保守党は岸田政権におけるLGBT理解増進法に反発する形で、作家の百田尚樹氏を代表として設立され、当初は「百田新党」などと呼ばれた。
同党は有権者の約2%と推計される、いわゆる「岩盤保守」の一部から絶大な支持を得る形で、今次東京15区補選で初めての国政選挙を戦うことになった。

 ネットでは主にX(旧ツイッター)で #日本保守党 #飯山あかり が連日トレンド入りし、その盛り上がりは公示前からすでに最高潮にあったといってよい。
また同党支持を明確にする『HANADA』などの保守系論壇誌も、毎号日本保守党への全面支援を明確にする紙面構成で、雑誌媒体もこれに加勢した。

 日本保守党が結党して約8か月。
乾坤一擲の大勝負に、日本保守党は岩盤保守を巻き込みながら臨んだのである。
その結果として飯山氏の4位落選をどうとらえるのかが、本稿の主目的である。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2968cce475c2c18b5435e61e3ec8053da9ef3b49