建設費が大幅に増えた影響で建設に向けた手続きをいったん中断していた埼玉高速鉄道の延伸計画について、さいたま市は今後、沿線の人口が増えて収益が向上する見通しが立ったなどとして、埼玉県などと建設に向けた検討を改めて進めていくことになりました。
第三セクター、埼玉高速鉄道のさいたま市にある浦和美園駅から東武野田線の岩槻駅までのおよそ7.2キロを延伸する計画をめぐっては、建設費が当初の1.5倍に増えた影響で、さいたま市は昨年度、建設に向けた手続きをいったん中断していました。
さいたま市は収益性について再検討したところ、今後、沿線の人口が当初の想定より1割ほど増えて収益が向上する見通しが立ったなどとして、建設に向けて埼玉県などと連携するための新たな会議を設置し、25日、伊藤副知事などが出席して初会合を開きました。
会議は非公開で行われましたが、市によりますと、おおむね今後1年以内に事業計画案の取りまとめを目指す方針で一致したほか、事業費の縮減に努めるよう求める意見などが出されたということです。
さいたま市都市戦略本部の宇根寛理事は「効率的で効果的な事業にするため、県や鉄道事業者などと連携して進めていきたい」と話していました。