21日の衆院予算委員会で、国民民主党が政府提出の2022年度予算案に賛成した。
首班指名で自民党総裁の名前を書くのに匹敵する行為で、野党としては異例中の異例。あの日本維新の会でさえ反対したのに「野党とはいえない選択」(立憲民主党・泉代表)などと物議を醸している
さらに、採決前の締めくくり総括質疑で質問予定だった同党の前原誠司代表代行が欠席し、代わりに玉木雄一郎代表が登場。「何があったのか」と政界で持ち切りだ。
前原氏は反発。岸田政権と対決姿勢を取る維新と距離を縮めており、賛成に納得できなかった
「前原氏は離党するのではと噂になっています」(永田町関係者)
離党するのか否か、前原事務所に聞いたが「同じ質問をいくつか頂いているが、答えられない」(担当者)とのこと。
参院選へ向け玉木代表を中心に連携を模索中の都民ファーストの会への嫌悪感が背景にあるようだ。
「維新寄り」の前原代表代行は離党か
「17年衆院選の際、小池都知事に近い議員が中心となって発足した『希望の党』への旧民進党議員の合流を主導したのは、当時代表だった前原氏です。ところが、結果は大失敗。前原氏にはトラウマのようで、小池知事とは互いに『二度と組みたくない』とこぼしている。」(官邸事情通)
国民民主と都ファの連携話は「まるで第2希望の党」と揶揄されているが、今度も大コケしかねない。連携以前に国民民主が“空中分解”する恐れもある
都ファ関係者もヤケクソ気味に話す。
「われわれに維新と組む気はありませんから、前原さんと維新の近さは気にはなっていた。彼は合同勉強会にも参加してなかったですしね。国民民主には他にも維新と近い議員がいる。今後も維新に近づき、離党騒ぎを起こす議員が出てくるのではないか。この際、国民民主は“維新派”と“小池派”に分かれてもいいんじゃないですかね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2106ec99ebae4ecd64ebe27e763d70c4bd3546c