ウクライナ危機、今度は砂糖市場に打撃 ガス不足で生産停止の恐れも
ウクライナ侵略による供給への打撃は、砂糖業界にも及んでいる。ガスの不足によって、近いうちに世界的な生産体制に影響が出るのではとの懸念が高まっている。
南ドイツ砂糖・ビート生産者協会の代表はこう語る。
南ドイツ砂糖・ビート生産者協会 ストレング氏
「この3年、砂糖の生産は需要の拡大に追いついていない。世界的にあまり在庫がないのだ。だから世界市場において砂糖類の生産が一部でも失われれば、世界的に供給上の大きな問題を抱えることになる」
世界で供給される砂糖類の32%を占めるてん菜。その製造工程では、短時間に比較的多くのエネルギーを使用する
そしてこのエネルギーのほとんどを石炭や石油、ガスに依存しているとストレング氏は話す。「ガス供給に100%依存している工場がたくさんある。砂糖の生産が全くできないことになる。ビートを切ることも処理することもできない。ビートの生産者にとっても、精糖業者にとっても大きな災難だ」
欧州てん菜生産者連盟によると、欧州連合(EU)は全体で砂糖の生産量世界第3位を誇る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c58ac130284cb8c944fe105a151bab53c8bf1bbb