https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20211112/4000015030.html

女性への暴力なくす運動開始

「女性に対する暴力をなくす運動」が12日から始まります。

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増える中DV=ドメスティック・バイオレンスの被害が増加していて、専門家は「ためらわずに相談してほしい」と呼びかけています。
11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」にあわせて内閣府などは12日から2週間、「女性に対する暴力をなくす運動」を行い窓口での相談などを強化します。
広島県警察本部によりますと警察に寄せられたDV被害の相談は、おととしは2050件でしたが、去年は2115件と増加しています。
また、ことしも10月末の時点で1916件の相談が寄せられていて、去年の同じ時期に比べ141件増加しています。
最近は被害者の画像を流出させるなどのリベンジポルノの被害も深刻化しているということです。
広島大学ハラスメント相談室の北仲千里准教授は「コロナ禍で在宅時間が増え被害者がDVを受ける時間が長くなったり、外で相談する機会が減ったりして、被害が深刻になっている」と指摘した上で、「周りに被害者がいたら一緒にどうしたらよいか考えてほしいし、ためらわずに窓口に相談してほしい」と話していました。
DVや性暴力などの被害の相談は「性被害ワンストップセンターひろしま」で受け付けています。