https://news.yahoo.co.jp/byline/kondosugako/20211121-00268885

コロナ禍が落ち着いても
8割の人はマスクを着用予定

コロナ禍の意外な影響には驚かされるばかりだが、やはりいちばんの驚きは、マスク着用をそれなりに心地よく感じている人の多さだろう
(VOCE調査では約93%)。

株式会社プラネットが今年3月に行ったマスクに関する意識調査(回答数4,000人)によると、「新型コロナウイルス感染症が落ち着いたら、マスクは身につけたくない」という人は、全体の16%弱。
大多数の人が、条件付きではあれ「身につけようと思う」と答えている。
SNSを覗いても、「マスク取りたくない」のツイートは少なくない。


マスク着用を続ける理由は、感染のリバウンド予防のためがメインだと予想できるが、こうした調査結果やSNSのツイート、美容クリニックの動向から透けて見えるのは、
「顔を隠したい」、「表情を読み取られたくない」という他人の視線や対人関係への不安だ。

「自分の気持ちや考えが外に漏れ出て、まわりの人に知られているのではないかという怖れ(自我漏洩不安)は、特に若い方に多く、その不安をマスクがやわらげてくれることもあるのでしょう。
実際、以前は自宅にこもりがちだった学生が、マスクのおかげで外出できたり、顔を出さないリモートクラスのおかげで授業に参加できるようになった、というケースも少なくないのです」

マスクは鎧……究極の個人情報、
顔や表情を覆い守ってくれる
 
かつては化粧やビジネススーツ、ブランド品で身を固め、自我を守る(封じ込める)こともできたけれど、
現在のトレンドはナチュラルメイクにカジュアルファッション。
ほぼすっぴんに丸腰状態で社会に向かい合う毎日だ。
その厳しさとしんどさを、図らずもマスクが気づかせてくれたようだ。