「頭たたく」「腕引っ張る」保育士らの虐待認定…送迎バス園児死亡の保育園
福岡県中間市の私立双葉保育園で7月、送迎バスに取り残された5歳男児が死亡した事件で、保育園を運営する社会福祉法人「新星会」は22日、同園の保育士らが園児を虐待していたとして県と市が行った改善勧告に対する報告書を提出した。

県と市は10月に実施した勧告で、職員や保護者らへの調査の結果、同園では2019年以降、保育士らが日常的に園児の頭をたたいたり、「好かん」「ばか」といった暴言を吐いたりしていたと指摘。今年7月の事件後も、園児の足をつかんで逆さに持ち上げるといった行為があったとした。

園側は当初、「虐待は確認できていない」としていたが、法人が設置した第三者委員会は「頭をたたく」「腕を引っ張る」といった一部の虐待行為を事実と認定。報告書は原因について「普段から職員が意見を述べづらい環境があった」とした。
園側は再発防止策として、職員間で定期的に点検を行うほか、保護者による自由参観期間を設けるなどとした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211122-OYT1T50191/