社会的影響力が強い人物締め付け、中国で「インフルエンサー」の女性2人に計16億円超の追徴課税

 【北京=田川理恵】中国浙江省杭州市の税務当局は22日、インターネット上で高い発信力を持つ「インフルエンサー」として知られる女性2人が脱税をしたとして、追徴課税や罰金など計16億円超の支払いを命じたと発表した。

 摘発された朱宸慧氏は約6555万元(約11・7億円)、林珊珊氏は約2767万元(約5億円)の支払いが課された。個人の所得を、自分が設立した会社に付け替えていたという。

 2人はライブ動画を通じて商品を販売する「ライブコマース」で服や化粧品を扱っていた。朱氏は去年の「独身の日」(11月11日)セールの11日間で約25億元(約447億円)を売り上げた。

  習近平シージンピン 政権は、社会的影響力が強い人物の締め付けを強めており、今回の摘発もその一環とみられる。

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