兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった事件で、県警は24日、兄弟の伯父で、同居していた無職松尾留与容疑者(51)を殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。松尾容疑者は出火後に所在不明になっていたが、同日午後、大阪市内で発見された。

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 亡くなった侑城君と真輝君は、仲の良い兄弟として知られていた。

 「ボール遊びをたくさんしたのに……」。侑城君の同級生の男児(11)は、必死に涙をこらえた。男児の祖母は「(侑城君は)おとなしい孫と仲良くしてくれた。弟の面倒もよくみて、優しい子だったのに、なぜこんなことに」と声を震わせた。

 兄弟は大の野球好きで、阪神タイガースの帽子をかぶって自宅前で遊ぶ姿がよく目撃されていた。近くに住む男性(72)は「真輝君が『お兄ちゃん』と言いながら、侑城君の後ろをいつも追いかけていた」と振り返る。

 2017年8月の稲美町広報誌の子ども紹介コーナーには、バットとグラブを持つ2人の写真が掲載され、両親らの「いつまでも元気に仲良く!!」というメッセージが添えられていた。

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