ドイツも部分的ロックダウン ワクチン普及70%でも感染拡大のなぜ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/70-40.php

右翼と感染増加の関連性

バイエルン以上に発生率が高い州は東部のテューリンゲン州とザクセン州だけだ。
これらの州ではワクチン接種率が全国平均を下回っている。

一方、東部のテューリンゲン州とザクセン州では話が異なる。
これらの地域では極右政党AfDの支持率が極端に高い。
9月の総選挙で30%以上を獲得しAfDが最強の党となったザクセンでは接種率わずか52%だ。
AfDは以前から政府の対コロナ措置に非協力的だ。
ザクセンと、最高接種率・最低発生率の北部ブレーメン州を比較すると、
ブレーメンではAfDへの支持も7%未満と非常に低く、見事に対照的な結果となっている。

また、教育水準の低さが右翼的思想と結び易いことはドイツに限らず以前から世界中で指摘されているが、
ベルリンのフンボルト大学社会科学研究所のハイケ・クレーバー教授も、今年3月に2万人以上を対象に行われた調査に基づく結果として
「教育とワクチン拒否に著しい相関性がある。教育レベルが低いほど拒絶も高い。
そしてワクチンを拒否する人はAfDへの投票率が高く、右翼思想である傾向が高い。
加えて、政治や政府、メディア、ヘルスケアシステムへの信頼度が低い」と ドイチェ・ウェレ に語っている。