カワサキのミドル・アドベンチャーツアラー「ヴェルシス650」が2022年モデルでモデルチェンジを受け、イタリアはミラノで開催中の二輪車に関する見本市である「EICMA 2021」で初公開された。

今回のEICMAで発表された2022年モデルの「ヴェルシス650」は、2015年モデルをベースに熟成されてきた、適度なサイズで扱いやすく快適な車体や、スポーティかつフレキシブルなニンジャ650系の水冷並列2気筒エンジンをベースとしている。

大きく印象が変わったのはフロントマスクを中心としたスタイリング。
ニンジャ650や400を想わせるデザインのLEDデュアルヘッドライトを採用したスポーティなアッパーカウルに、防風効果の高いスクリーンを組み合わせた独特な雰囲気を感じさせるものとなり、兄貴分の「ヴェルシス1000」の最新モデルと同様のイメージになった。

装備面で大きな変化は、ニンジャ650系エンジンを搭載するモデルとしては初めて、2モードを選択できるトラクションコントロール(KTRC)が採用され、悪条件な路面などでも快適で安定した走りを可能としたこと。
さらにアナログ表示だったメーターも、スマホとの連携機能も備えた4.3インチサイズのカラー液晶メーターに一新。
ヘッドライトだけでなく灯火類もオールLED化されるなど、使い勝手に関わる装備類がアップデート。

4段階に高さを調節できるウインドスクリーン、初代からの伝統であるストロークの長いサスペンションといった、従来モデルでも高く評価されてきた部分はそのまま継続。さらに収納力を上げるパニアケースやトップケースといったストレージパーツも純正オプションとして設定。

それだけでなく、フロントカウル内に設置可能なUSBポートやLEDフォグランプといった、ツアラーとしての機能性を向上させるためのパーツ類も豊富に用意されている。

新型「ヴェルシス650」のボディカラーは欧州で3色発表された。
日本への導入カラーは未定だが、導入時期は2022年初夏を予定しているとのこと。
国内での販売価格は現時点では明らかとなっていない。

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