コロナで危機の「祭り」存続へ、補正予算に65億円…山車や衣装の修理費用を補助

11/25(木) 15:00

 新型コロナウイルスの影響で地域の祭りなどが存続の危機にあることを受け、文化庁は2021年度補正予算案に計65億円を計上し、異例の大型支援に乗り出す。相談窓口を設け、山車や衣装をはじめ用具の修理費用などを補助する。後継者不足や過疎化に悩む伝統行事が、途絶えないようにする。

 祭りの伝統を受け継ぐため、デジタル技術を使って行事を映像で詳しく記録することを推進。さらに、祭りの存在を全国にアピールし、コロナ収束後に訪れてもらえるようオンライン配信にも補助する。後継者養成への支援も行う。

 文化庁はこれまで、国の重要無形民俗文化財などに指定された祭りを中心に支援を行ってきた。だが今回は、コロナ禍の特殊な状況を踏まえ、指定の有無に関係なく財政支援を行うことにした。対象となる担い手や団体の選定は、自治体が行うことを検討している。



https://news.yahoo.co.jp/articles/2153b05049726a63ff089bf95056d03d4cf8f9d0