「森のバター」とも呼ばれ、栄養価の高い果物のアボカド。美容・健康への関心から女性を中心に人気が高まり、日本への輸入量が2020年に過去最高となったとの調査を横浜税関がまとめた。
港別の輸入量では消費地に近い横浜港が最多で、今後も輸入は増加傾向が続くとみられる。

アボカドの輸入数量は1988年に3370トンだったが、2020年は24倍の約8万トンだった。
横浜港での取り扱いも同じ期間に522トンから52倍の約2万7000トンとなった。

原産国別では首位のメキシコが数量・金額ともに8割以上を占め、輸入額では2位のペルーが11%、3位の米国が4%と続いた。
港別の輸入額は横浜港が35%、東京港が30%、神戸港が27%。横浜港はメキシコとの直航便が多く追熟倉庫があるため港湾として利便性が高いという。

担当者によると、2000年代以降、美容・健康に良い食材として女性の認知度が向上。
食品スーパーが年間を通して食べごろのアボカドを店頭で取り扱うようになった。
青果物の輸入を手がけるユニオン(神戸市)は「(輸入拡大は)量販店が努力してきたことが大きい」(村上東洋男マネジャー)としている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC166JT0W1A910C2000000/