兵庫県稲美町で住宅が全焼し、焼け跡から小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった放火事件で、県警加古川署捜査本部は24日、殺人と現住建造物等放火の疑いで、同居していた伯父の無職松尾留与容疑者(51)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 県警は同日、遺体の身元をこの家に住む小学6年松尾侑城君(12)、弟の同1年真輝君(7)と確認した。室内から可燃性の液体が検出されており、油のようなものをまいて火を放ったとみている。

 松尾容疑者は事件後行方不明になっていたが、捜査員が同日午後1時ごろ、大阪市北区の公園のベンチに座っていたところを職務質問して身柄を確保した。やけどや服の破損はなく所持金は数千円で、素直に任意同行に応じたという。

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