拳銃自殺図るも「撃たれた」と偽り書類送検の男「見えを張ってしまった」

河川敷で拳銃自殺を図ったのに「撃たれた」と偽り、殺人未遂事件として無用な捜査をさせたとして、埼玉県警は19日、偽計業務妨害の疑いで、東京都豊島区の無職中島恒巳被告(57)=銃刀法違反罪で起訴=を書類送検した。県警によると、自殺未遂と知られるのが嫌で「見えを張ってしまった」と容疑を認めている。

中島被告は9月19日、同県朝霞市の荒川河川敷で負傷して倒れているのが見つかった。当初は「知人に撃たれた」と話していたが、捜査で川底から拳銃が見つかり「自殺するためだった」と説明を変えた。県警は10月、銃刀法違反(所持)の疑いで逮捕した。

書類送検容疑は、発砲したとされる容疑者を探すなど不必要な捜査をさせ、県警の業務を妨害した疑い。

被告は拳銃と実弾に関し、既に死亡した知人から数十年前に譲り受けたと説明。「生活が苦しかったので、自殺を図った」と供述している。(共同)

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