名作一網打尽:「信長の野望」シリーズ 〜永久保存版 レジェンドパソコンゲーム80年代記〜
現在まで続く人気作「信長の野望」シリーズ、その原点といえる80年代タイトルを紐解く!

https://asset.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/1356/898/m80nensample1.jpg
https://asset.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/1356/898/m80nensample2.jpg
https://asset.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/1356/898/m80nensample3.jpg
織田信長か武田信玄として、17カ国の統一を目指す。内政と合戦という、2つの要素をうまく1つにまとめた秀作。
続編が発売されるまで、長期間売れ続けた。その背景には、数多くの機種に移植された、という面もあるだろう。

 光栄マイコンシステムから光栄になり、コーエーそしてコーエーテクモゲームスとなった現代まで続く同社タイトルの1つに「信長の野望」シリーズがある。
歴史シミュレーションというジャンルを確立させた、まさに国内コンピュータゲーム史に残るシリーズだ。

 ユニークなのは、どの作品にもサブタイトルが付くだけで、ナンバリングがされないこと。
その記念すべき1本目となる『信長の野望』は、83年の3月にシブサワ・コウ氏のゲームデザイン作品として発売された。
1981年12月に、地元にあるソフトハウスということで光栄マイコンシステムに入社したシブサワ・コウ氏のデビュー作は『投資ゲーム』。
その彼が、ソフト開発の分業制を取り入れて最初に作り出したのが『信長の野望』だ。
それまでのシミュレーションゲームは将棋や囲碁といった戦術レベルのものがほとんどだったが、
本作は戦略と戦術の両方を駆使するゲームとして登場しているのが画期的な点といえる。

 プレイヤーは尾張の織田信長または、2人プレイであればもう1人は甲斐の武田信玄として、
内政で国を豊かにしつつ軍備を整え、周辺勢力を合戦で討ち滅ぼして領土を広げていく。これを繰り返し、全17カ国を統一すればゲームエンドだ。
当時数多く普及していたPC-8001用だけでなく、オフィスにあるようなPC-9801やFM-16β、B16、IBM-JX、
はたまたS1やSMC-777といった幅広い機種に移植されたことも相まって、大ヒット作へと上り詰めていった。

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/column/retrosoft/1356898.html