「成人式」から「二十歳の祝い」へ…民法で成人年齢引き下げも市民の希望で対象年齢を維持

茨城県日立市は、成人式の対象年齢を現行の20歳のままとすることを決めた。

民法の改正で成人年齢は来春から18歳に引き下げられるが、市民へのアンケートで20歳での開催を求める意見が多かったという。「成人祝」としていた名称は「日立市 二十歳 の祝い」に改める。20歳を対象とした式典だと明確にする狙いだ。

市は、2022年4月に民法が改正された後の成人式のあり方を検討するため、高校生と保護者の計4120人にアンケートを実施した。高校生の77%、保護者の90%が20歳での開催が望ましいと回答し、時期も「成人の日を含む3連休」との意見が6割近かったという。

結果を受け、市は式典を現行のまま、20歳を対象に開催することにした。開催日も従来通り、1月の「成人の日」の前日とする。

市は、18歳の多くが大学受験や就職準備で忙しく、式典に参加しにくいことを考慮。20歳で開催すれば旧友と近況を語り合い、自身を見つめ直す機会にもなると判断した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211125-OYT1T50266/