日本経済の「景気の谷」は昨年5月、内閣府が認定へ…初の「宣言」全国に出た時期

 政府は、2018年11月から始まった景気後退局面が20年5月に終わったと認定する方針を固めた。有識者による「景気動向指数研究会」を近く開催し、研究会での議論を踏まえて内閣府が決める。

 日本経済が後退局面から拡大局面に転換した「景気の谷」となる20年5月は、新型コロナウイルスの感染が拡大し、初の緊急事態宣言が全国に出されていた時期にあたる。この時期は感染拡大防止のための外出自粛や、企業の生産活動の停滞で経済活動に急ブレーキがかかっており、この時期が景気の底だったと判断する。

 政府は昨年7月にも研究会を開催し、拡大局面から後退局面に転換した「景気の山」が、18年10月だったと暫定的な判定を下している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211128-OYT1T50010/